3★ 当て屋の椿 4巻【喰う者、喰われる者/口蓋に咲く「浄化の華」編】★ネタバレ・感想/川下寛次
3★当て屋の椿/4巻【喰う者、喰われる者/口蓋に咲く「浄化の華」編】/感想・あらすじ・ネタバレ/川下寛次/ヤングアニマル
今回の記事は、「喰う者、喰われる者」の謎の解釈や・背景の検証をしたいと思います。
ただ(本人の理解力の問題もあるかもしれませんが)ちょっと難解な点があるので、もしかしたら結構読み間違えてるかも・・・!?
一応、個人の感想・検証なので、間違ってるかもしれない可能性があるのは予めご了承ください。
あと、まんまネタバレするのも良くないので、読んだ人には分かる程度の渾名・ヒント・伏字・遠回しな表現を使います。
= = =
シャグシャグシャグと咀嚼音を立てながら桑の葉を食べる蚕と、「咀嚼」に通じる「喰われ方」をした2人の人間・・・。。。
その辺の心の闇に、おののきながらも読み進めると・・・。。。
1人目・2人目の商人の娘の殺害は「浄化」のため、「がらくた呼ばわり」の殺害はその言いっぷりが許せなかったから・・・!?
今回の毒親たちも最悪に毒親過ぎる位だけど、二次災害・三次災害のように「手を下した」「人たち」は、、生まれ持って人間としての心が壊れていたのではなく、
壊されたから・壊されてからどうにもならなかったから、こうなったのかな。。
・・・「黒」は相思相愛(?)だったのに、何でこんなことに・・・!?
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一度「壊された」ら、、かくも歪んでいってしまうものなのか・・・??
かたや、「灰」は「黒」に「配偶者」としての役割は求めてなかっただろうし、もし身分云々の壁の可能性の有無をさておいても、自分のコピー的存在を作りたかっただけ・・・なのか?
「灰」は「○を覚えさせる訳には」・「見張り」について言及してたけど、実際防ぎきれてなかったし・・・。
ああでも、「視」がいなくなった後は屋敷のバランスが変わってたから、多少の抑止力にはなっていたのか。
この「灰」がもう少し、その場しのぎじゃない「未来まで見据える感じ」だったら、、少しは違ってたのかな・・・?
でも、「塞がってる」し・・・やっぱり、難しいか。。
「普通」を失くした者には、いつまでもこの「普通」を失くした現実がつきまとうことになるのが、悲しすぎる・・・。。。
そして椿が見つけた、「灰」についていた「咬み痕」って何だったんだろう。。
あれは「黒」の仕業じゃないよね、いくらなんでも・・・。
しかも、数が結構あったんだけど。。
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となると、「あと」が「知る」ためにやったこと・・・!?
鳳仙は「あのまま」だったら、一体どうなっていたんだろう・・・。
「あと」には多少の、怪奇の力があったのよね、きっと・・・(ほぼほぼ無自覚の可能性も、あるけれど)。
と言う事は、「灰」を多少は操ってたんだろうか。。
(薬を与えたりして結果、「排除」できたってのは、、、「あと」の望む結果と通じるものがあったし。。まあ完全なる操作じゃなさそうだけども、
何にもないとしたらあの椿が見つけた「あと」のシーン、要らないしなあ)
それと「最後の怪奇」が起きたのって、右腕を噛んだことで発動したようにも思えるし・・・!?
だから多少、何かしらの力があるのかなと・・・!?
それにしても、、口蓋に花を咲かせて「浄化」させている絵、、妙に美しく感じるのよね。。
奇異な死体であるにもかかわらず、なんかこれ読んだ以降はそう言う抉り屋を見ると、花に喰らわせてやりたくなって、頭にそのシーンがよぎるわ・・・。
いやいやいかん、こんな事件を目の当たりにしても「あんな猫の絵」を残してきた、鳳仙みたいな柔らかな人間(?)目指さねば(笑)。
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それと、「俺らチのきる゛に」・・・のセリフは、「俺たちの傷に」?・・・だよねえ。。
単純な恋心とかじゃなくて、この二人は・・・本人が言っていた通り、表裏一体・同じ傷持つ者同士の渇望と引力があったのかなあ。。
鳳仙にとってのある意味での「せめてもの楽園」よりも、、「あと」にとってはこのように激しく散って儚く咲いた方が、魂の生き方としてはアリなのか。。
それも、鳳仙と違って・・・「相手」があるからなのかな。。
こんなの目の当たりにしたら、そりゃ鳳仙も複雑になるよね・・・。。。。。
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