1★ 美大受験戦記 アリエネ 1巻1話★ネタバレ・感想/山田玲司
1★美大受験戦記 アリエネ/1巻1話/感想・ネタバレ/山田玲司/週刊ビッグコミックスピリッツ
●簡単な紹介・感想など●
全8巻。1巻は、表題作9話入り。
Bバージン(本館)の作者:山田玲司先生が、自らの美大受験をもとに描いた作品。
Bバージンの主人公秋と同じく心の機微に敏感なところや・根底の人間としての優しさはありつつも、とにもかくにも決定的にハートが強い!!(笑)点は、かなり対照的かなあw。。
今話結末夢に尋ねられた件についても、デッサンでこんなダメダメだったのに「あんな風」に言い切れる神経・・・ただ者じゃないw。
でも、妙に前向きだったりポジティブすぎると読んでてすごく別次元の人間に感じたり・ややもすると鼻についたりすることがありがちなものの、有はどこか身近感があってうっすら愛すべきおバカで、ほんのちっちゃくキラキラ微光を発してるのが、すごく読みやすかったかも。
あと、モロ美大受験な漫画と言うと、東村アキコ先生の「かくかくしかじか」とか、芥文絵先生の「セキララにキス」とかがぱっと思いつくんだけど・・・。
「かくかくしかじか」はガッツ・根性・恩師との交流が見どころで、「セキララにキス」は素朴な気持ちで彼氏と一緒に前向きな美大受験・青春グラフティ♡・・・って感じで、、
この「美大受験戦記 アリエネ」は若干厨二病入ってる感じなのに育ちのせいか憎めない前向きさのある主人公の、危なっかしい蛇行運転&紆余曲折青春群像劇・・・って感じかなあ。
(そう言えば途中、、「美大受験戦記 アリエネ」で「カップルで美大受験すると大抵男が落ちて女が受かって別れる事になる」定説がでてきたけど、確かに有り得りそう・・・。
「セキララにキス」は・・・どうなるんだろ(^^;)。まあ、、大丈夫かなあ!?)
同じ美大受験でもかくも違うものか・・・と思いつつも、美大を受ける人もそうでない人も分かりやすく・あれこれ描写されているので、興味津々。。
有とは性格が違う人でもある意味すごく感情移入しやすく、いつしかすっと疑似体験気分になれちゃう話運びかもしれません。
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●ネタバレ・あらすじ●
家族や親戚中に「生まれつきの天才アーティスト」と称され・とことん愛されて育った歌川有(うたがわゆう)は、勉強をせずに絵や漫画ばかり描いてすくすくと成長。
となるともちろん成績は悪かったものの、芸術家であるおじいちゃんは「天才は迫害に遭うもの」・「だからこそ お前はその愛と才能で・・・
みんなを幸せにしてあげなさい・・・」と太鼓判を押してしまうのでした^^;;;。
かくしてそんな称賛を心底信じ切ってしまった有は、高校受験当日「みんなを幸せにする漫画を持ってきました。」・「編集長を呼んでください」・
「連載の準備はできてます、読み切りも5本あります!!」と言うイタイ原稿の持ち込み方を(笑)。
だけど「世界一の才能があります。」と自信満々で言い切った有の原稿を見た編集長は、絵の壊滅的な下手さを指摘し、「この絵じゃ・・・
誰も幸せにできないかなぁ・・・」と苦笑いするのでした。
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すると漫画の才能に期待していた彼女は、「持ちこみが駄目で・才能も無くて・偏差値38なただのバカとはさよなら」的に有をポイ捨て。
その挙句、有はだらしなく汚い校舎・ヤンキーまみれの、埼玉で一番のバカ高校:県立吉越高校に進学することになってしまいます。
それでも漫画家の夢をあきらめきれない有は、漫研の友人:北島に原稿を見てもらったけれど。。
北島はデッサンも構図も酷評したうえで、「まぁいいけど。どうせ未来は真っ暗闇だし・・・
こんな学校にいるってことは・・・終わったんだよ、俺達。ここは「世界の終わり」だからな・・・」・
「好きなことをやって生きていきたいだけだって・・・そんなのムリだよ。」といい加減自分が凡人だと思い知るよう、有に突き付けるのでした。
◆山田玲司先生作品ネタバレ感想記事一覧 Bバージン(本館)
【2】に続きます。
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