1★ 当て屋の椿 2巻15~17話【尼寺に潜む怪物・尼僧相愛怪奇譚編】★ネタバレ・感想/川下寛次
1★当て屋の椿/2巻15~17話【尼寺に潜む怪物・尼僧相愛怪奇譚編】/感想・あらすじ・ネタバレ/川下寛次/ヤングアニマル
●ネタバレ・あらすじ●
”昂る肉をつつむ その柔肌が ここにある
それは偶さかな事なのだと その身に降り落ちた 幸運だったのだと
ほら 今夜もまた 鬼が泣いている”・・・
冒頭は、可憐で清純そうな尼僧2人が、般若の面の目前で熱く求め合い・愛し合う姿が、情緒あるふうに・鮮烈に描き出されていたけれど。
鳳仙はと言うと雪降る中、船の上で男女の睦み合う姿を春画に描く・・・と言う、ちょっとハードなお仕事中。
だけど巨乳遊女の乳で殴られたのがトドメとなり(笑)、鳳仙はついにダウンしてしまいます。
ただ、偶然担ぎ込まれた先の女医:竜胆は椿の旧知の友人だったらしく・・・。。。
鳳仙はその片メガネのキュートな女医に手荒な治療をされたものの、中々面倒見もいいし・椿がなんでも犬みたいに探し当てて
煎じるための蛇やらトカゲやらを集めてくるから、薬も安いらしい。。
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でもふと鳳仙が「鬼灯(ほおずき)が多いんだな」と周囲を見回して呟いた結果、竜胆の助手の巨漢マッチョ男:日輪から手荒な制裁を受けてしまいます。
・・・と言うのも、鬼灯は地下茎の煎じ湯を呑んだり、根を乾燥させ粉末にして内に塗り付けたり、根を短く切って皮を剥いで三日ほど内に入れるようにすれば、堕胎薬となるから・・・
それでもって、当時は堕胎は表向き取り締まられているから、鬼灯云々を鳳仙が口にするのはちと良くない話らしい。
だけど竜胆は必要悪として堕胎業をこっそりしているようで、そんな話の流れから、今朝呼びつけられた「奇異な妊娠をした患者」の話をし始めます。
「一人の女がおる 女は男に肌を触れさせた事もなく それどころか男の手を握った事も 口をきいた事もない
そんな女が妊娠していた」
・・・するとそんな話を聞いた鳳仙は寒気がして、「一人きりの場所で妊娠なんて・・・怪談か!?」と強く困惑。。
だけど椿は全てをお見通しで、「一人きりとは限らないだろ 男がいないってだけでさ」と、「厳しい戒律をもって決して男の進入を許さない
尼寺だよ」・「尼僧は男の僧の比ではない戒律を守り 重んじる そこはもう俗世から離れた 異界だよ」と説明します。
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そして、竜胆が懐妊だと診断すると、その”戒律の結界・女だけの蜜園”の可憐な尼僧は、
「我が身に賜りしは 御仏の子にございます」と手を合わせたらしい。。
”人の理を破りしは 仏か 鬼か”
出家して守る戒律が男は250なのに、女は384もある。
椿はそれがまず納得いかないけれど、それ以上に今回の事では何かそれ以上に神経過敏に。。
と言うのも、竜胆は仏の子だろうが鬼の子だろうが女医として取り上げるけれど、”閉ざされた中での特別は災いを呼ぶ”のは当然で・・・
周囲がその「特別」を許すはずはなく、”御仏の子”として生まれた子の「未来」はかなり危険なのは明白。。
そう、人の世の理を破るというのは そういう事だから。。
ゆえに憂いを感じた椿は放っておけず、僧寺からさらに石段をずうっと上がったところにある尼寺まで、鳳仙を連れて探りに行くのでした。
ただ、鳳仙は男だからにしてこの白泉寺に足を踏み入れられるはずはなく、そんな事分り切っていた椿は、突然ここは縁切寺であることも説明。。
妻が夫と離縁したい時ここに来る寺・・・ = 椿は鳳仙を突然ブン殴ったかと思うと、「縁切希望」の妻を装って白泉寺に駆け込んでしまうのでした。
そして、まんまと潜入した椿は「ここにも俗世と同じ理があるのだね」と独り言。。
”ならばある 神仏や物怪ならば いざ知らず
この異界に住んでいるのが 人ならば 必ずそこに理屈がある”
椿は、そう見当をつけたけれど・・・!?
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【2】へ続きます。
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