1★ 当て屋の椿 4巻【喰う者、喰われる者/口蓋に咲く「浄化の華」編】★ネタバレ・感想/川下寛次
1★当て屋の椿/4巻【喰う者、喰われる者/口蓋に咲く「浄化の華」編】/感想・あらすじ・ネタバレ/川下寛次/ヤングアニマル
表題作27~36話入り。1巻丸々、「喰う者、喰われる者」で結末まで収録。
●ネタバレ・あらすじ●
長時間、目前の男女の・・・をそのまま春.本の挿絵として描かされ続けた鳳仙は、「できない」自分がそんなものを仕事にしなければいけない生々しさ・キツさに神経が擦り減りすっかりグロッキー。。
ところが鳳仙の長屋に上品そうな令嬢:深山(みやま)が現れ、「養蚕農家の我が家の為に、大事な蚕に鼠をよせないための守り神の絵:八方睨みの猫」を描いてほしい・・・と言う注文が入ります。
ただ、、春.画ばかり描かされていた鳳仙は、そんな稀有な事を言ってくれる人がいるものかと俄には信じられなくて。
だけど深山は「おかしな事を言うんですね」・「私は鳳仙さんに描いて頂きたいのです」と、屈託ない笑みをうかべます。
すると仕事柄、「美女」ばかり見てきた鳳仙は、「人は皆 威嚇なしに他人を受け入れる事は出来ない」・
「花.魁」などはそのいい例で、「花より魅ける」という文字の通りに、「誰より魅けて飾り 誰より魅て美しい 誰より誰より誰より」・・・な状態。。。
それなのに、深山はそんな「威嚇」要素が1mmもなくて・朗らかな麗しさのままだから、鳳仙は「俺はこんな女に初めて会った」と心底びっくり。
でもこうして、鳳仙が絵師としての仕事を掴んだその頃、椿はまたもや不気味な事件に片足を突っ込み始めています。
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というのも、椿は「当て屋」として商人の家に呼ばれたのだけれど・・・。。。。
当初は「娘を探して欲しい」と言う依頼であったにもかかわらず、家を訪ねてみると両親は喪服だわ、真っ青な表情だわ。。
だから椿がその理由を聞いてみたら、店主は茶筒のような容器に入った「たくさんの歯」を差し出します。。。
そう、どうやらこの店の娘はただ攫われたのでも・単純に駆け落ちしたのでもなく、・・・最低でも、現状は「上下の歯を丸ごと引っこ抜かれる」という目に遭っているらしい。。
となると椿は遊.女の噂話でも知っているかと、鳳仙に話を聞きに行こうとするも、深山の家に向かっていて不在・・・。
だから椿は、侘助たちに「大陸では遊.女の歯を抜いちまう所もあるんだよ」・「その方が男が心.地よいからだよ」・「咬み千切られる心配もないしね」と説明しています。
ただ椿は、届けられた「歯」に焦げたような「臭い」があったのがひっかかっていて、それが何だったのかを思い出そうとしていたりも。。
しかしその「ヒント」が明らかになる前に、商人の娘は「奇異な死.体」として発見されてしまいます。
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と言うのも、全.裸遺体で発見された娘は、沼にあおむけに浮かんだままその口を大きく開いていて・・・。
その口蓋には、一輪の花を咲かせた・・・「根が」びっしり。。。
”その花はまるで 神の身を糧として生まれた食物のように 誇らしげに 美しく揺れる”
かくして商人の家で遺体と対面した椿は、娘は花を銜(くわ)えていたものの、ただ後から植えられたと言うよりは・・・
花を抜こうと引っ張ると、ぐずぐずと体のあちこちが歪んでいく様子から、娘が花に全身を「喰われている」のだと判断。。
そして椿は、「葉は歯 芽は目 花は鼻 どれも語源は同じと言うけど」・・・と、なんとも言えない心境になります。
ところが直後、新たに「娘を探して欲しい」と言う依頼が入り・・・しかもまたもや「歯が届いた」と言うから、「大体の見当」をつけた椿は、鳳仙と深山のもとへと向かうのでした。
【2】に続きます。
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